スマモバは主に実店舗で格安スマホやWiFiルーターの販売を展開している格安SIMとポケットWiFi事業者です。
スマモバの格安SIMのメリットは特に何もないです。
スマモバのデメリットは、キャンペーンをしていないこと、端末がかなり割高なこと、2年縛りなこと、そしてデータSIMでも違約金が9800円かかることです。
スマモバは2017年6月21日に苦情多数で総務省から行政指導を受けました。割賦販売なのに端末を無料プレゼントと説明していたり、NTTドコモと同じ品質で使えるという説明をしていたようで、消費者トラブルを多数発生させました。
行政処分後は主に問い合わせ対応を中心に改善したそうですが、それでもやけに割高な端末セットを販売しているので注意が必要です。
スマモバでは2019年10月にポケットWiFiの「めっちゃWiFi」、2020年3月に同じような「THE WiFi」のサービスの提供を開始しました。そして2020年5月に通信速度が超遅くなって苦情が殺到・・。
そんなスマモバを徹底解説します。
目次
スマモバのメリット
- 特に何もない
スマモバのデメリット
- 解約手続きのトラブルの多さで総務省から行政指導を受ける
- お得なキャンペーンをしていない
- スマモバのスマホ、iPhone、ルーターの販売価格が定価よりもだいぶ高い
- プランを変更する場合でも手数料3000円
- 2年以内に解約/MNPをする場合、解約手数料9800円 (新規受付を終了したギガプレミアムの場合は3年以内に解約すると違約金9800円)
- データSIMでも2年以内に解約すると解約手数料9800円
- 古いプランを新規受付終了して、新しいプランを作ることが多い
スマモバの格安SIMプランと月額料金
データSIM (データ専用) |
月額料金 | データ量 | ||
---|---|---|---|---|
1〜12ヶ月目 | 13〜36ヶ月目 | 37ヶ月目以降 | ||
LLプラン | 4180円 | 4680円 | 4480円 | 1日3GBまで使い放題 |
LLプランはモバイルルーターとセットにしないと申し込めません。料金プランに端末代も含まれていますが、3年以内に解約すると端末代の分割代金の残高を支払う必要があります。
通話SIM (音声通話付き) |
月額料金 | データ量 | |
---|---|---|---|
1〜12ヶ月目 | 13ヶ月目以降 | ||
S | 1480円 | 1980円 | 3GB |
M | 2080円 | 2580円 | 6GB |
L | 2980円 | 3480円 | 最大30GB(3日間で3GBまで) |
その他にかかる費用
・登録事務手数料:3000円
・プラン変更手数料:3000円
注:24ヶ月以内に解約や他社へMNPすると解約事務手数料9800円(データSIMも)
注:端末セットを申し込んで36ヶ月以内に解約や他社へMNPすると、端末の分割代の残りを支払う必要があリます。ほとんどの場合で割高になります。
MNP予約番号発行手数料:3000円
以前はSIMカード損害金3000円がありましたが、今は解約時にSIMカードを返却せず捨てても問題ありません。
オプション料金
・留守番電話 300円/月
通話料金 通常30秒20円
低速の詳細
・バースト転送不明(おそらくらない)
・低速無制限、最大128kbps
・低速と高速の切り替えアプリなし
通信制限(規制情報)
プランLLは1日3GBを超えると速度制限になる可能性がありますが、制限速度の記載なし。プランLは3日3GBを超えると最大200kbps、その他のプランはデータを使い切ると最大128kbpsです。
プランLLはソフトバンク回線の格安SIM、その他のプランはドコモ回線の格安SIMです。
プランS/Mで余ったデータを繰り越せるかの記載はありません。ほとんど誰も契約しないと思うので、スマモバに問い合わせる気力がありません・・。
スマモバの評判とスマモバに対する総務省の行政処分の内容
苦情多数で総務省から行政指導を受ける
2017年6月21日、スマモバは苦情多数で総務省から行政指導を受けました。FREETELに続いてMVNOとしては2社目の処分になります。
総務省:MVNOサービスに係る業務についてのスマートモバイルコミュニケーションズ株式会社に対する指導
ーーーーー処分の原因ーーーーー
・ 連絡・確認不足等の業務上の不注意により、利用者が解約を求めたものの解約処理が適切に行われなかった事案
・ 「利用者からの問合せに対する処理が適切かつ迅速に行われなかった事案
・ 初期契約解除制度についての誤案内が行われた事案
業務上の不注意に起因する消費者トラブルについて、同様の事案を多数発生させている
通信品質の説明に当たって、卸元であるMNOのサービスの品質を殊更に強調して説明することは、消費者が、本件サービスが当該MNOのサービスと同等であると誤認するおそれがある
端末の支払いが実質0円であることを殊更に強調し、無料、プレゼント等と説明することは、消費者に端末の割賦契約が締結される旨が正しく認識されず、通信契約を解約する際に当該割賦契約に基づき端末代金の残債を支払う必要があること等の認識不足による解約トラブルにつながる
ーーーーーーーーーー
要約すると、NTTドコモと同じ品質(速度)で使えて、端末は無料でプレゼントすると説明して契約させていたようです。その後、契約者はNTTドコモとは比べものにならなくくらい速度が遅いのに気づいて、解約しようとすると、端末がプレゼントではなく割賦契約でしかなかったため、高額の違約金が発生、並びに初期契約解除を適切に案内せず、問い合わせへの対応も適切にしなかった。
どうしようもない処分内容でした・・。
格安スマホへの苦情が増えているそうですが、総務省によると、スマートモバイルコミュニケーションズが運営するMVNO「スマモバ」への苦情の割合が高いそうです。スマモバはMVNOではシェア1%もないと思いますが、苦情の割合だけは突出しています。
このサイトでは以前から危険性を訴えていましたが、結局、総務省から行政指導を受けることとなりました。これからスマモバをなぜか検討する場合は、総務省から刺された原因を良く考えてから検討してみてください。
2020年にスマモバが提供する「The WiFi」や「めっちゃWiFi」に苦情が殺到する
スマモバは2019年ごろに「The WiFi」や「めっちゃWiFi」などのポケットWiFiを提供し始めましたが、2020年5月から速度が超遅くなって苦情が殺到しました。
The WiFiはクラウドSIMを使ってサービスを提供していますが、2020年2月にクラウドSIMを使う「どんなときもWiFi」が速度が超遅くなって爆発炎上しました。
評判最悪:どんなときもWiFiを実際に契約して徹底解説(長期レビュー)
「どんなときもWiFi」のひどい対応で総務省からも行政指導が入りました。
The WiFiは独自の回線を使っているから大丈夫とか言っていましたが、結局2020年5月から速度が超遅くなって苦情が殺到しているようです。
2020年7月中旬以降は「概ね一定の速度でのデータ通信が出来る状態であることを確認」と言っていますが、中旬以降も超遅いというツイートが結構あります。
スマモバの端末には要注意、割高で地雷すぎる
スマモバではiPhoneや格安スマホを扱っていますが、割高で地雷すぎるので注意してください。
例えば、未使用新古品のiPhone 8をスマモバでは7万2000円で販売しています。
アップルストアならiPhoneSE2を4万4800円で買えます。iPhone SE 第2世代のほうがiPhone 8より1.5倍高性能です。
スマモバの速度やその他の注意点
スマモバの速度
スマモバのLLプランは、おそらくソフトバンクの再販型SIMを使っていると思おうので、速度はFUJI WiFiのソフトバンク回線と同じような速度が出ると思います。
ただ、公式サイトにもスマモバのLLプランの情報がほとんど載っていないので、正確にはわかりません。
いずれにせよFUJI WiFiのほうが料金が安くて、縛りもないのでFUJI WiFiを検討することを強くおすすめします。(FUJI WiFiの場合は1年縛りにすると月500円引きになるので、1年縛りはおすすめです)
スマモバの通話SIMの速度は不明です。
ほとんど誰も使っていないので、評判を探しても出てきません。
プラン変更手数料が3000円かかる
スマモバの場合はプランを変更する場合でも、プラン変更手数料が3000円かかります。
プランを変更するだけで手数料がかかるのは知る限りではスマモバくらいです。
2年以内に解約/MNPをする場合、解約手数料9800円
主要な格安SIMならいつ解約してもMNPをしても違約金はかかりません。マイナーな格安SIMだと1年以内に解約すると違約金が9800円くらいかかったりする場合があります。
データSIMの場合は、ほぼ全てのところがいつ解約しても違約金がかかりません。
スマモバの場合、通話SIMだろうがデータSIMだろうが、2年以内に解約/MNPをすると解約手数料9800円がかかります。
問い合わせが有料でしかも繋がらなかったが、改善したと思ったら・・
スマモバは以前は問い合わせの電話番号が公式サイトに記載されておらず、特定商取引にのみナビダイアルの電話番号を記載していて、その番号に電話しても全く繋がらないというクソ仕様でした。
ナビダイアルだと22.5秒ごとに10円の電話代がかかるのですが、平日の夕方4時に電話をかけて7分20秒ほど待ちましたが、結局でないので諦めました。
電話代で200円も使ったのに、相手が出やがらないクソ仕様です。ちなみに、解約手続きもこのナビダイアルからしかできないので、解約時は繋がらない有料電話で怒り狂うことでしょう。
結局、利用者からの問合せに対する処理が適切かつ迅速に行われなかったとして、総務省から行政指導を受けることになりました。
ちなみに、まったく電話に出る雰囲気がしないので、仕方なくスマモバ取扱店からスマモバ専門スタッフがいるお店に直接電話(有料電話)をかけました。正規の問い合わせ番号ではないのですが、サービス内容などは普通に答えてくれました。
行政指導後、フリーダイアルができて問い合わせも繋がりやすくなった
そんなスマモバの問い合わせ対応でしたが、スマモバの行政指導後、フリーダイアルができて問い合わせも繋がりやすくなりました。
オンラインチャットで質問への対応を行なっています。ただ、オンラインチャットの中の人はスマモバのサービス内容の詳細を知らないため、ややこしいことはフリーダイアルに電話をかけることになります。
いつのまにか有料のナビダイヤルに変更・・
フリーダイアルだった問い合わせ先が、いつのまにか有料のナビダイヤルに変わっていました・・。
スマモバで新規受付を終了した料金プラン
データSIM(データ専用) | 月額料金 | データ量 |
---|---|---|
5GBプラン | 2480円 | 5GB |
LTE使い放題プラン | 3480円 | 直近3日間で3GBまで使い放題 |
ギガプレミアム | 4480円 | 1日3GBまで使い放題 |
通話SIM(音声通話付き) | 月額料金 | データ量 |
---|---|---|
スマートチャージ (1GBプランの従量制) |
1580円 | 1GB |
2580円 | 2GB(ライトの上限) | |
3580円 | 3GB(スタンダードの上限) | |
4580円 | 4GB | |
5580円 | 5GB(プレミアムの上限) | |
5GBプラン | 2480円 | 5GB |
LTE使い放題プラン | 3480円 | 直近3日間で3GBまで使い放題 |
ギガプレミアム(通話SIMのみの申込不可) | 5480円 | 1日3GBまで使い放題 |
※ データSIMにはSMS機能を付けることができませんでした。
※ ギガプレミアムは通話SIMとデータSIMの2枚が送られてきました。通話SIMは128kbpsの通信速度、データSIMは高速データ通信の速度が出て、DSDSまたはDSDV対応機種で使えました。
違約金
・ギガプレミアムを36ヶ月以内に解約や他社へMNPする場合、通話SIMとデータSIMともに解約事務手数料9800円
・その他のプランを24ヶ月以内に解約や他社へMNPする場合、通話SIMとデータSIMともに解約事務手数料9800円
いつの間にかスマモバから無くなったプラン
・プレミアムプラン:月2480円 平日の深夜1時から17時までLTE使い放題
・ナイトプラン:月1980円 深夜1時から朝9時までLTE使い放題
・スマートリッチ25プラン:月3480円 25GB
・シンプルバリュープラン・月1480円 128kbps