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DIGNO Wの詳細スペックと使える格安SIMのまとめ(2017年発売)

DIGNO Wは2017年3月3日にUQ mobileから発売された格安スマホです。au回線の格安SIMで使えます。

ドコモ回線とソフトバンク回線の格安SIMでも使えますが、対応バンドがわからないため、電波の受信が悪くなる可能性があります。

発売当時はそこそこ高性能な格安スマホだったので、今でも普通に使えます。

DIGNO W(rafre KYV40)

ーーー 以下2017年時点の情報 ーーー

DIGNO Wは、性能が比較的良い、防水・ワンセグ・おサイフケータイ対応スマホです。

特徴は泡で洗えることですが、DIGNO Wの本筋は、かなり丈夫で、性能が比較的良い、防水・ワンセグ・おサイフケータイ対応スマホなことです。

UQ mobileで販売しているDIGNO Wは、auではrafre KYV40という名前で販売されています。DIGNO Wとrafre KYV40の違いは本体カラーくらいです。

DIGNO Wの詳細スペック(性能)

  DIGNO W
CPU オクタコア1.4GHz×4コア+1.1GHz×4コア Snapdragon 430
RAM 2GB
ROM 16GB
ディスプレイ 5インチ
解像度 1280×720
カメラ 1300万画素/前面500万画素
電池容量 3000mAh
サイズ 142 × 71 × 10.4mm
重さ 159グラム
連続待受 760時間
充電時間 150分
本体カラー ミスティックシルバー、チタニウムグレー、ローズゴールド
価格 3万4900円(UQ専売)

Android 7.0、SIMフリー、テザリング対応、外部マイクロSD(最大200GB)、指紋認証非対応、ジャイロスコープ搭載、USB Type C 非対応、Bluetooth v4.2、Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac

DIGNO Wが使える格安SIMのまとめ

DIGNO Wの対応周波数(バンド)

対応通信規格:4G LTE / WiMAX 2+

DIGNO Wを製造している京セラに問い合わせたところ、auのLTEバンドをカバーしているとのことなので、FDD-LTEのバンド1、18、26に対応していると思われます。auのWiMX 2+は、TDD-LTEのバンド41です。

DIGNO Wはau回線の格安SIM(マルチSIM)で使えます。ドコモ回線とソフトバンク回線の格安SIMでも使えましたが、対応バンドがわからないため、電波の受信が悪くなる可能性があります。

SIMのサイズはマルチSIMです。

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2017年時のDIGNO Wの性能レビュー

比較的性能の良いCPUを搭載

DIGNO WのCPUはオクタコア1.4GHz×4コア+1.1GHz×4コア Snapdragon 430です。格安スマホの中でもそこそこ良いCPUを搭載しています。

簡単に評価すると、スマホの一般ユーザにとって十分なCPUの性能です。一般ユーザなら結構サクサク使うことができます。

Snapdragon 430はとりわけ優れたCPUというわけではありませんが無難なCPUです。

ただし、ゲーム、ゲーム、ゲーム!みたいな高度な3Dゲームが大好きな場合は、DIGNO W程度のCPUの性能では快適なゲームプレイができない恐れがあります。

一般的な使い方なら不満が出るようなCPUではありませんが、ヘビーユーザやゲームユーザの場合はより性能の良いCPUが必要になります。

DIGNO WのAntutu(v6.2.7)のスコア

DIGNO WのAntutuスコア 43,807
3D : 8,124
UX : 16,143
CPU: 14,746
RAM: 4,794

2021年版:超ざっくりしたCPUの性能表(SoCの性能)
超高性能
Snapdragon:845、780G、855、865、870、888
iPhone:XR、XS、XS Max、SE 第2世代、11シリーズ、12シリーズ、13mini、13、13Pro、13Pro Max
高性能
Snapdragon:480、730、730G、690 5G、720G、732G、765G、835
MediaTek:Dimensity 700、800U
iPhone:8、X
比較的高性能
Snapdragon:662、665、660、820、670、675、710
iPhone:7
普通性能
Snapdragon:630、632、650、636
Galaxy:Exynos7904、Exynos7885
iPhone:6s、SE 第1世代
低性能
Snapdragon:450、625、439、460
MediaTek:Hello P35
Galaxy:Exynos7884B
iPhone:5s、6
最底辺
Snapdragon:400、410、430、435

※ 右に行くほど高性能 (Snapdragon 480から732Gまではほとんど同性能)

スマホを人よりも少し多く使う場合は、比較的高性能以上を選びます。スマホがよりサクサク動くようになります。重い3Dゲームが好きな場合は高性能以上を選びます。

スマホをたくさん使う場合で常にヌルヌルサクサク使いたい場合、またはゲーム性能を最重視する場合は超高性能を選びます。

2GBのRAM

CPUが脳みそに相当しますが、RAMは勉強机の広さに相当します。RAMが多ければ多いほど、より多くのアプリを起動することができます。

DIGNO WのRAMは2GBです。一般的な使い方なら特に問題は出ない容量ですが、少しヘビーな使い方をする場合や、ゲームをしながら同時に何か違うアプリを使いたい場合は厳しいです。

RAMの利用状況

特に何もしていない起動時はDIGNO WはRAMを1.0GB使っていて、0.8GBの空きがありました。最近の格安スマホだと、起動時でも割とRAMを使っていたりしますが、DIGNO Wは節制です。

16GBのROMと内部ストレージ化の注意点

ROMは机の引き出しの大きさに相当します。ROMの容量が大きければより多くのデータを保存することができます。

DIGNO WのROMは16GBです。この容量ではかなり厳しいので、マイクロSDカードで保存できるデータ量を増やす必要があります。

ROMの空き容量

初期状態でROMの空き容量が8.5GBくらいしかありません。

初期状態は基本的なアプリも古いバージョンになっているので、アップデートする必要があります。それらを全てアップデートした時のROMの空き容量が下記になります。

ROMの空き容量が6.5GBくらいしか残っていません・・。これは結構やばいです。

スマホのライトユーザなら6.5GBでもやりくりできますが、スマホを普通程度に使う一般ユーザの場合、6.5GBでは確実に足りなくなるので、マイクロSDカードで保存できるデータ量を増やしてあげる必要があります。

マイクロSDカードの内部ストレージ化の注意点

DIGNO WはマイクロSDカードを内部ストレージ化できます。

マイクロSDカードを内部ストレージ化できるスマホの場合、アプリ本体もマイクロSDカードに保存できます。(通常はアプリ本体はマイクロSDカードに保存することはできません)

データ容量の大きいアプリをマイクロSDカードに保存できれば、ROMが16GBでも恐るるに足らずなのですが・・・、世の中そんなにうまくはできてはいませんでした。

DIGNO Wの内部ストレージ化は超曲者です。

内部ストレージ化して、マイクロSDカードにアプリ本体を保存すると、ほとんどのゲームアプリが起動しなくなります。パズドラ、モンスト、フェイトグランドオーダーなどのメジャーなタイトルもダメです。グラブルは内部ストレージ化してもマイクロSD側にインストールできませんでした。

DIGNO Wの内部ストレージ化は、運が良ければアプリ本体をマイクロSDカード側に保存できて遊べて、ROMの負担を軽減できるくらいに考えるのが妥当です。

マイクロSDカードは、基本的には写真や音楽、動画、電子書籍のデータなどを保存する場所と捉えておくのが無難です。

電池持ちはかなり良い

DIGNO Wの電池持ちはかなり良いです。

DIGNO Wの電池容量は3000mAh、連続待受時間はLTEで760時間です。CPUがSnapdragon 430で、5インチのディスプレイで解像度は1280×720です。

格安スマホの中でもトップクラスの電池落ちになるカタログ値です。

電池の持ちを実際に試した結果

DIGNO WのYoutubeの連続再生時間は14時間35分を記録しました。

格安スマホの中でも超電池持ちが良い結果を出しました。ディスプレイの解像度が低く、5インチで3000mAhというスペックが、ビデオの連続再生時間をかなり伸ばす結果になりました。

格安スマホは7時間で普通、8時間でそこそこ良い、9時間で結構良い、10時間でかなり良い電池持ちの評価になります。13時間超えは超良い評価になります。

格安スマホの動画再生時の電池消費

ワンセグの使い方、ただしお風呂で使うと・・

DIGNO Wはワンセグに対応しています。ワンセグに対応しているとどうなるのかというと、テレビが見れます。こんな感じに。


(著作権がーと言われたくないので、ボカシました)

縦にして見ることもできます。上にぶっ刺さっている短いケーブルはアンテナケーブルです。これをぶっ刺さないと、アンテナがないのでテレビが映らなくなります。

アンテナケーブルにイヤフォンを挿すこともできます。

見た目も悪く、使い勝手も悪いアンテナケーブルなのですが、これ防水を貫通するんです・・。

ワンセグはアンテナケーブルをつけないと見れないのですが、アンテナケーブルをつけるには防水キャップを外す必要があります。その防水キャップを外すと、防水にならなくなります。

お風呂でワンセグを見ていて、もし湯船に落としちゃうと、DIGNO Wが死にます。arrows M04ならアンテナがニョキニョキ出てくるタイプなので、お風呂でも防水のままテレビが見れます。

おサイフケータイ対応

DIGNO Wはおサイフケータイに対応しています。

防水、石鹸洗い対応

DIGNO WはIPX5/8の防水、IP5Xの防塵に対応しています。温水にも対応しているので、お風呂でも使えます。濡れた指でタッチして操作できるように調整されています。

泡ハンドソープや泡ボディソープで洗うこともできます。

普通の防水対応スマホは泡で洗うと、目詰まりを起こす可能性が高いです。DIGNO Wなら、そういうことがないように外観を設計しているようです。

衝撃に強いディスプレイを採用

DIGNO Wを触って見るとわかりますが、他の格安スマホと比べると、なんかしっかりできているんです。外観には高級感はありませんが、丈夫な製品という感じに仕上がっています。

製品ページから引用
「防水や防塵に加え、耐衝撃も備えた堅牢設計。ディスプレイはキズがつきにくく強度の高い素材を採用。ポケットやバッグから取り出すときに落としても壊れにくく、もしもの時も安心です。」

ディスプレイのガラスは、ドラゴンテイルという旭硝子製のガラスを使っています。色々特徴があるので、詳細スペックは旭硝子:ドラゴンテイルを見てください。

ディスプレイを少し指で押すとわかりますが、スマホのディスプレイ(ガラス)って硬いんですが、DIGNO Wのディスプレイ(ドラゴンテイル)は弾力性があるんです。衝撃を結構吸収してくれるそんなディスプレイになっています。

おそらく、落としても最も壊れにくくなっている格安スマホは、DIGNO Wだと思います。

カメラ性能は普通、暗いところは少し弱い

DIGNO Wのカメラ性能は並みです。

ただ、最近の格安スマホはファーウェイを筆頭にカメラ性能をどんどん向上させています(ASUSのZenFone 3も結構良いカメラ性能です)。それと比較すると、DIGNO Wは半周遅れです。

写真は普通程度に撮れれば良いと思っている場合は、DIGNO Wのカメラ性能でも困ることはほとんどないです。ただし、写真を撮るのが好きな場合は、DIGNO Wのカメラ性能では力不足です。

デジタル一眼レフで撮った写真

まず最初に、実物と一番近似する写真としてデジタル一眼レフが下記になります。

画像をクリックすると、よりオリジナルに近い写真になります。

暗いところで撮るとデジタル一眼レフでは下記のような画質になります。

ちなみに、デジタル一眼レフ品質とか言っちゃうスマホがありますが、技術革新でもない限り、スマホのカメラではデジタル一眼レフにはなれません。

DIGNO Wで撮った写真

画像をクリックしてオリジナルの画像を見てくれるともう少し分かりやすいですが、リンゴが少しピンクっぽくなって(これは他の格安スマホでもよくあること)、後ろの白い紙とキーボードが青っぽくなってしまいました。

暗いところで撮った写真は、かなり画質が荒くなってしまいました。

DIGNO Wのカメラの実性能について思うこと

DIGNO Wの製品ページから抜粋
「京セラ独自の画像処理エンジン AINOS Engineによって、うす暗い場所でもキレイに撮れます。さらに、ピント合わせの速い像面位相差オートフォーカスを採用。動き回る子どもやペット、スポーツシーンでも素早く被写体を捉え、シャッターチャンスを逃しません。」

カメラの実性能は、いろんなシーンで何十枚も写真を撮ってようやく全体像がわかる感じになるので、評価しづらいのですが、とりあえずDIGNO Wは悪くはないけど、よくもないカメラ性能です。

GPSの精度は少し良い

DIGNO WのGPSの精度は、スマホの中で少し良いくらいになります。

一般的な使い方で、DIGNO WのGSPの精度で支障が出ることは考えにくいです。ナビとしても普通に使えます。DIGNO WのGPSの精度で支障が出る場合は、大半のスマホでも支障が出ています。

AndroiTS GPS Test Freeから

GPSに加えて、GLONASSも普通に掴んでいました。加えて日本のみちびき(QZSS)も見つけていました。ただ、QZSSはアクティブになっていませんでした。

親切なガイドブック付き

DIGNO Wにはスマホの使い方がわかる、親切なガイドブックも付いていきます。

たいていの格安スマホは、ちっこい説明書くらいしか入っていませんが、DIGNO Wにはスマホ初心者に親切なガイドブックが付いていきます。

実はドコモ回線の音声通話SIMも使える

DIGNO Wにドコモ回線の格安SIMの音声通話SIM(IIJmioのタイプD)を突っ込んで、電話をかけてみたところ・・・、

3Gになって電話ができちゃうんです。DIGNO Wから電話をすることもできるし、電話を受けることもできました。

念のため京セラに電話をかけて聞いてみましたが、3Gには対応していないというのが公式回答でした。

3Gには対応していないけど、対応しちゃう、それがDIGNO Wです。とりあえずは実際に試しちゃうとドコモ回線の音声通話SIMでも電話やSMSもDIGNO Wでできるようになっていました。

ただし、FOMAプラスエリアやLTEのバンド19に対応しているのかは不明なので、そこまであてにしないほうがいいです。

都市部などはDIGNO Wをドコモ回線の格安SIMでも特に問題なく使えると思いますが、郊外などは結構怪しくなります。

その他の細々としたこと

ジャイロスコープ搭載

DIGNO Wの製品ページには記載されていませんでしたが、DIGNO Wにもジャイロスコープ(ジャイロセンサー)が搭載されています。

DIGNO WにポケモンGOを入れて、リスが進化したような奴を捕まえてきました!(こんな感じでDIGNO WでもポケモンGOのARが動いていました)

充電するのが煩わしい

DIGNO Wは電池持ちがかなり良いのですが、充電するのが煩わしくなっています。

DIGNO W → 防水キャップを外す → USBケーブルの向きを確認する → USBケーブルを挿して充電する。

その他のUSB Type C搭載スマホ → USBケーブルを挿して充電する。

指紋認証非対応

ここ1年で発売されたスマホのほとんどは指紋認証に対応していますが、DIGNO Wは対応していません。

画面が暗くなったりする

照度センサーが過敏なのか節電仕様かわかりませんが、DIGNO Wを使っていると結構な頻度で画面が暗くなったり明るくなったりします。目障りなので、画面の明るさの自動調整をOFFにしましょう。

2017年時のDIGNO Wの評判

DIGNO Wの評判なんてありません・・。無名と言って良いと思います。

無名の原因は、そもそもDIGNO WはUQ mobileでしか販売していないためです。一応、auではrafre KYV40という名前で売っていますが、rafre KYV40も別にそんなに売れる機種ではありません。(大手キャリアで売れるスマホは、基本的に超高性能なスマホなので・・)

無名だから品が悪いというわけではありませんが、用心すべき点ではあります。

ただしUQモバイルならDIGNO Wがかなり安く手に入ります。UQで防水・ワンセグ・おサイフケータイ対応のスマホを検討している場合は、DIGNO Wが最もオススメの格安スマホです。

ただRAMとROMがが少なめなので、ヘビーユーザやゲームが大好きなユーザにはおすすめではありません。

格安SIMの管理人の画像
書いた人

2015年3月から格安SIMの比較サイトを運営しています。

1人で地道にこつこつ運営していたら、累計訪問者数は約2600万人で約9000万ページビューになりました(2021年8月時点)

これからも格安SIMと格安スマホの情報をできるだけ詳しくお届けします!