HOME L02のレビューと詳細スペック、WiMAXホームルータのHOME L01sとHOME 01の詳細比較
2019年1月25日に発売されたHOME L02をレビューします。HOME L02はホームルーター型のWiMAX端末です。
L02ではビームフォーミングに対応したので繋がりにくかった別の部屋でも、WiFiが繋がりやすくなり通信速度も旧モデルのL01sと比べて平均30%向上しています。
L02の最大通信速度は1Gbpsに大幅アップしていますが、理論値なので気にしなくていいです。東京と埼玉の一部エリアで、L02をパソコンでLANケーブルで接続して、ハイスピードプラスエリアモードにして、もしかして出たらすごいくらいです。
ハイスピードモードの下り最大が558Mbpsなので、他のホームルータ型のWiMAX端末(最大440Mbps)と比べると速度が出やすくなっています。
旧モデルのL01sも受信感度も良く、比較的安定して動作していて評判の良いホームルータですが、L02でWiFiが繋がりにくい別の部屋で繋がりやすく、通信速度と安定性がアップします。
格安SIMの管理人はGMOとくとくBB WiMAXを契約して、WiMAX端末はHOME L02を選びました。
HOME L02はWiMAXホームルータの中で一番オススメの機種です。
目次
Speed Wi-Fi HOME L02のスペック(性能)
※ ハイスピードプラスエリアモード = プラスエリアモード
Speed Wi-Fi HOME L02 | |
---|---|
最大通信速度 | ハイスピードモード 下り最大558Mbps / 上り最大30Mbps |
プラスエリアモード 下り最大1Gbps / 上り最大75Mbps | |
WiFi規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz帯)、11n/11g/11b(2.4GHz帯) |
最大同時接続数 | WiFi 40台(2.4GHz:20台、5GHz:20台) / LANポート 2台(1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-T) |
サイズ | 93 × 178 × 93mm / 436グラム |
UIMカード | au Nano IC Card 04 LE U |
本体カラー | ホワイト |
価格 | UQ WiMAXで3800円、その他のWiMAXプロバイダーだと無料か1円 |
発売日 | 2019年1月25日 |
付属品:ACアダプタ、Ethernetケーブル(試供品)
Speed Wi-Fi HOME L02の評価と比較
4本の高感度アンテナでWiMAX2+の受信感度の性能アップ
「HOME L02は、4本の高感度アンテナを4方向に配置することで、360度全方位カバーすることにより、いままでつながりにくかった場所でも、基地局からの電波をしっかりキャッチします。」
というのが、製品ページのうたい文句です。
実際のところどうなのかというと、旧モデルのHOME L01sにも4本のアンテナが入っているはずなので、WiMAX2+の受信感度はL01sと同等な気がします・・。もしかしたら、L01sのアンテナより高性能になったのかもしれません。
L01sの受信感度も比較的良好なので、L02の受信感度も特には問題にならないと思います。違いが出てくるのは下記のビームフォーミングです。
ビームフォーミング対応で旧モデルのL01sよりWiFiの安定性と通信速度が30%アップ
HOME L02はビームフォーミングに対応して、スマートフォンなどのWiFi機器の場所を見つけて、その場所に向けてより強いWiFi電波を送信することができます。このため、ビームフォーミングに対応していないL01sと比べて、通信速度が平均30%向上します。
W06とWX05などもビームフォーミングに対応していますが、ホームルータータイプのL02のほうがより強いビームフォーミングをすることができるので、1階だけでなく2階部分も電波が届くイメージになっています。
かなり古いスマホだとビームフォーミングに対応していなかったりしますが、iPhone 6以降などはビームフォーミングに対応しています。
※ WiFiの電波が届きづらかった場所で安定性と速度がアップします。電波が良い場所だとビームフォーミングの効果はほとんど発揮されません。
ビームフォーミング対応のWiMAX端末:W06、WX05、WX04、HOME L02、HOME 01
受信速度が最大1Gbps!(ブラフ気味)
HOME L02の通信速度は最大1Gbpsです!
と言いたいところですが、最大1Gbpsは東京都、埼玉県の一部エリアで、ハイスピードプラスエリアモード、LANケーブルでパソコンに繋げた場合の最大速度です。普通はこんな速度出ません。
ハイスピードプラスエリアモードは、WiMAX2+の電波が届きづらい場所で一時的に使うためのモードです。このモードは月に7GBまでしか使えないので普段は使いません。
HOME L02は自宅で主に使うルータなので、自宅でハイスピードプラスエリアモードが必要なくらい電波が悪い場合はWiMAX自体使わない方がいいです。
ということで、現実的なHOME L02の最大速度はハイスピードモードの下り最大558Mbps、上り最大30Mbpsです。
HOME L01sとHOME 01の最大速度は下り最大440Mbps、上り最大30Mbpsなので、ホームルーターの中で一番速度が出やすいのがHOME L02になります。
最大速度は理論値なので何百Mbpsなんて出ることはまずあり得ないのですが(普通は10Mbps〜20Mbpsくらい)、最大速度が上がれば、相対的に少し速度が速くなる感じです。
ベストポジション機能対応で一番良い電波の場所が見つかる
HOME L02には電波の強弱を表す4段階のLEDが付いていますが、HiLinkというスマホアプリを使うと、電波の強弱が13段階で見ることができます。
HiLinkを使って電波が一番強い場所にHOME L02を設置することができます。
HOME L02は4本の高感度アンテナでどこに置いてもWiMAX2+の電波を掴めるような紹介がされていますが、実際は電波が一番強くなる窓際に置くことになります。
7GB制限を回避する通信モード自動切替機能に対応
HOME L02はあらかじめ設定したデータ量になると、「ハイスピードプラスエリアモード」から月間データ容量制限のない「ハイスピードモード」に自動的に切り替えることができます。
ハイスピードプラスエリアモードは月7GB以上使うと、それ以降は翌月まで通信速度が128kbpsという劇遅速度に制限されてしまいます。
通信モード自動切替機能によりハイスピードプラスエリアモードで月7GB使う前に、自動的に通信モードを切り替えることができるので安心して使うことができます。
HOME 01との比較
HOME L02の競合機種にあたるのがHOME 01です。(HOME L01sはL02の旧モデルなので、今からL01sを選ぶメリットはもうありません)
Speed Wi-Fi HOME 01の基本スペック | |
---|---|
最大通信速度 | ハイスピードモード 下り最大440Mbps / 上り最大30Mbps |
ハイスピードエリアモード 下り最大440Mbps / 上り最大75Mbps | |
最大同時接続数 | WiFi 20台(2.4GHz:10台、5GHz:20台) / LANポート 2台(1000BASE-T、100BASE-TX) |
サイズ | 70 × 155 × 100mm / 338グラム |
発売日 | 2018年12月7日 |
スペック上の違いは最大通信速度の下り速度、最大同時接続数、そしてサイズです。
ハイスピードモードの下り最大速度がL02だと558Mbpsなのに対して、01は440Mbpsです。最大同時接続数もL02のほうが2倍の接続数になります。
サイズはL02は円柱で、01は長方形で少しサイズが小さくなります。
どっちがより良いかというと正直どっちも僅差で微妙です。HOME 01はWiMAXハイパワーとワイドレンジアンテナで繋がりやすくなっていると記載されていますが、L02と比べると何かほとんど同じのような気が・・みたいな感じになります。
HOME L02はファーウェイ製、HOME 01はNEC製です。
技術力では、最近はファーウェイのほうがだいぶ上になってしまっているのでは・・と。WiMAX端末もNEC製よりもファーウェイ製のほうが電波の受信が安定する傾向があります。
ただ、NEC製のHOME 01は2018年12月に発売されて、特に悪い評判があるというわけでもないのでホームルータにHOME 01を選んでも特には問題はない感じがします。
実績と速度を重視する場合はHOME L02、NEC製を重視する場合はHOME 01といった感じになります。
ホームルーターのHOME L02 vs モバイルルーターのW06とWX05の比較
W06などのモバイルルーターなら家でも外でも使うことができますが、HOME L02などのホームルーターはコンセントに挿して使うタイプのルーターなので基本的には自宅で使います。
とりあえず家でも外でも使えるモバイルルーターのW06を選んだほうがいいかというと、必ずしもそうではありません。
ホームルーターの中には大きなアンテナが入っているので、WiMAX2+の受信感度がモバイルルータよりも良くなり、WiFiの送信出力も上がりモバイルルータよりも広い範囲をカバーしてくれます。
家でも外でも使いたい場合はW06とWX05がオススメですが、外で使う予定がほとんどない場合や自宅の固定回線の代わりに使いたい場合は屋内でも電波が良くなるホームルーターを選ぶことを強くオススメします。
ホームルーターを選んだ場合で、そのうち外でも使いたくなった場合は、ヤフオクやメルカリでW05、W06、WX05のいずれかを購入すれば、外でも使えるようになるので大丈夫です。W05なら3000円程度で手に入ります。
HOME L02を実際に使ってみた結果、電波が届きにくかった場所で速度が大幅アップ!
Try WiMAXでHOME L01sを借りて、GMOとくとくBB WiMAXでHOME L02を選びました。
左がHOME L02、右がHOME L01sです。
このすぐ近くで通信速度を計測してみたところ・・・
HOME L02のほうが速度が1.5倍にアップしました! さすがに1Gbpsみたいな速度は出ませんが、かなり速いです。
WiFiの電波が悪くなるところだとHOME L02が断然有利!
HOME L02とHOME L01sのWiFiの電波が悪くなるところ(部屋の隅っこから別の階の部屋の隅っこ)まで離れると、HOME L02のほうが3倍くらい通信速度が速くなっていました。WiFiの電波が悪くなるところまで行くと、結構差が出ます。
HOME L02になってそんなに改善されたのかな?と疑心暗鬼でしたが、実際に速度を比較してみると電波が良い場所でもL02の方が速度が1.5倍、電波が悪い場所では速度が3倍にアップ!
ホームルータのHOME L02はかなり良いです。
HOME L02の評判とまとめ
HOME L02はホームルータでも最大通信速度が1Gbpsになり技術力の高さが伺えます。
ただ、実際にはホームルータで最大1Gbpsになるハイスピードプラスエリアモードを使うのは相当稀です。
HOME L02の主だった改善点はハイスピードモードの下り速度が旧モデルのL01sの最大440Mbpsだったのが最大558Mbpsに速度アップしたこと、それとビームフォーミングに対応してWiFiの安定性と通信速度が30%アップしたことです。
これで今まで電波が届きずらかった場所でも、WiFiの電波が届きやすくなりします。
このサイトでは自宅でWiMAX2+の速度計測用にHOME L02を選びました。ホームルータはNEC製のHOME 01でもいいと思うのですが、実績ベースでL02を優先。
実際の評判はHOME L02は発売されたばかりなのに加えて、ホームルータはそこまで大幅な性能アップがあるというわけでもないので、評判自体も集まりづらいです。WiMAX端末は地道に改善されていく、そんな感じです。